海の危険な生き物

⚪️刺胞毒(タンパク質毒素)[クラゲの仲間]
ー特に危険なクラゲー

ハブクラゲ
⚫︎触手で刺されると、激しい痛みに襲われ、最悪の場合、呼吸困難に陥り死亡することもある。
日本で最も危険なクラゲ。
⚫︎ハブクラゲ類への応急処置として、酢をかけると効果的。カツオノエボシやアカクラゲの刺胞には逆効果のため、ハブクラゲによるものか分からない場合は海水を使うこと。

【カツオノエボシ】
⚫︎伸縮自在の触手は、強烈な刺胞毒を持っている。
○ヒドロ虫の仲間に属し、ミズクラゲやエチゼンクラゲなどのいわゆるクラゲとは異なる。1個体に見えるのは、実は多くのヒドロ虫が集まって形成された群体。

ーその他、被害に遭いやすいクラゲー

【アンドンクラゲ】
⚫︎ほぼ無色透明で水中では目立たず、クラゲとしてはかなり高速で遊泳する。

【アカクラゲ】
⚫︎触手の刺胞毒は強く、刺されるとかなり強い痛み。
○このクラゲが乾燥すると毒をもった刺糸が舞い上がり、これが人の鼻に入るとくしゃみを引き起こす。

そのほか、ハナガサクラゲ、カギノテクラゲなど。

⚪️刺胞動物[イソギンチャクやサンゴ]

【スナイソギンチャク】【ファイヤーコーラル】

⚪️海底の毒棘生物

オニダルマオコゼ
⚫︎背びれに6本、尻びれに3本、腹びれに1本、非常に強い毒棘があり、毒腺へつながっている。
⚫︎岩やサンゴ礁に擬態している。浮き袋がなく、泳ぎは不得意。
⚫︎毒は複数のタンパク質の混合物から生成され、ストナストキシン、ネオベルコトキシン、カルジオレプチンの3つの毒が確認されている。いずれもタンパク毒のため、45度前後の湯で熱変性する。
⚫︎ストナストキシン、ネオベルコトキシンは赤血球を破壊、変性させる溶血作用と腫れを生じさせる。
⚫︎カルジオレプチンは致死性活性は低いが、血圧と心拍数の低下を促し、不整脈を引き起こす。

《生物毒の強さ(LD50)》
ヒョウモンダコ 0.02mg/kg

オニダルマオコゼ 0.2〜0.8mg/kg
(ストナストキシン0.017mg/kg、ネオベルコトキシン0.047mg/kg、カルジオレプチン15mg/kg)

ヤマカガシ 5.3mg/kg

《化学毒の強さ(LD50)》
サリン 0.2mg/kg
青酸カリ 10mg/kg

【イイジマフクロウニ】【オニヒトデ】

【ガンガゼ】
⚫︎一般普通的なウニの棘より細くて鋭く、容易に突き刺さる。もろく、刺さると細かく折れて皮膚下に残りやすい。棘の先端に毒腺があり、灼熱感を伴う激痛とともに炎症が生じる。
○天敵はイシダイやモンガラカワハギで、長い棘をくわえて持ち上げられ、ひっくり返されると、棘の短い下面が露出し、容易に食われてしまう。

⚪️シガテラ毒
⚫︎有毒藻類(渦鞭毛)が作り出すもので、海の中の食物連鎖によって引き起こされる魚毒。フグ毒のテトロドトキシンの数十倍も強い。
⚫︎サイパンやグアムなど南の暖かい珊瑚礁域に住む魚を食べたときに起きる。日本では伊豆諸島や奄美大島、沖縄などで見られ、昨今は四国沿岸や南紀で釣れた魚での報告も出ている。
⚫︎最もよく知られているのが、シガトキシン。他にマイトトキシンやスカリトキシンなどの神経毒が中毒を引き起こすといわれている。

ドクウツボ
⚫︎生息場所や個体によってシガテラ毒を持っている。
⚫︎大型個体は歯も大きく、咬まれると大ケガをする危険がある。

【バラフエダイ】【オニカマス】【バラハタ】
ときにカンパチやヒラマサ、イシガキダイなどでも報告されている。

⚪️テトロドトキシン
⚫︎青酸カリの850倍の毒性を持つ。水で洗い流したり加熱処理をおこなっても毒素は分解されない。また解毒剤もない。

【ヒョウモンダコ】
⚫︎マダコ科ヒョウモンダコ属に属する4種類の総称。唾液腺にテトロドトキシンを含み、この唾液を吐いたり噛み付いて注入したりする。
⚫︎筋肉や表皮からもテトロドトキシンが検出されるため、食用はできない。

【フグの仲間】

ーテトロドトキシンの医療転用ー 
⚫︎トラフグ、マフグの卵巣から抽出されて、精製・結晶化される。約1Lの卵巣から10gの結晶が得られる。 
機序:Naチャネルを阻害する。 
呼吸機能抑制の副作用があるため、臨床では用いられにくい。

⚪️その他の毒

ヒラタエイ
⚫︎短い尻尾にはとげがついている。
ハナミノカサゴ
⚫︎華やかでキレイなヒレのトゲには毒がある。

【アンボイナガイ】【ウミヘビの仲間】【アイゴ】

【ゴンズイ】
⚫︎背びれと胸びれ近くの毒棘で刺されると焼けるような痛みが、2日間程度続く。
⚫︎毒は60度以上の熱で分解される。

⚪️強大な歯とアゴ
【ゴマモンガラ】
⚫︎貝やウニの殻をかみ砕く。初夏〜夏になるとメスは卵を守るために非常に攻撃的。

【ウツボの仲間】【イタチザメ】

⚪️その他

モンハナシャコ
⚫︎0.004秒という目にも止まらぬ速さのパンチをくり出し、貝の殻やカニの甲羅を打ち砕く。
⚫︎飼育下では水槽を割ってしまうことも。

【クマノミ】⚫︎繁殖シーズンは攻撃的。

コメント

タイトルとURLをコピーしました